2カ国留学が主流の中、逆2カ国留学者が急増?

「2カ国留学」

…欧米諸国へのワーホリ・留学をする前にフィリピンで留学をする事。


 私が2016年からフィリピンの語学学校で働き始めた頃、この「2カ国留学」が浸透していた。留学生の約3割ほどは、この後、ワーホリに行くんです。という方だった。10年以上前は多くのエージェントが欧米諸国の留学のみを扱っていたが、次第にフィリピン留学が広まり今ではどこの留学エージェントもフィリピン留学を扱うようになった。英語を全く喋れない人たちがいきなり欧米諸国へ行き、英語がこれと言って伸びないまま帰国する人が多い中、先にフィリピンで少しでも英語を喋れるように勉強しましょう。と、とても理にかなっている。簡単な日常会話も出来ないで海外という土地に飛び込んだところで、英語の喋り方も知らなければ、英語に慣れてもいない人が行って、英語は伸びるのだろうか?多くの人は「欧米に行けば英語が伸びる」と日本でろくに勉強もせず飛び込んでしまう。その勇気、行動力は素晴らしいが、戦略的には疑問を抱く。


 前記事でも述べたように、フィリピンで英語を学ぶのにはデメリットよりも日本人にとってはメリットが大きい。この2カ国留学が浸透する中で、増えてきたのが「逆2カ国留学」だ。現地で出会った日本人が自分より英語が喋れる!?おかしいぞ。同じ日本人なのに。聞いてみると、「フィリピンで留学でしていた。」と。これは妄想でも作り話でもなく、実際に「逆2カ国留学」を経験した100%の人全員がこの理由だった。海外に出た人ならわかると思うが、海外に出たところで、TOEICの点数、センターで英語何点だった、英検何級持ってますなど一切通用しない。スピーキング・リスニング力・会話の場数慣れ、が必要なのだ。特にフィリピン留学はこの「スピーキング・会話の場数慣れ」にはかなり特化している。それがたとえ簡単な英語でもいい。英語はただのコミュニケーションツールの一つ。英語コミュニケーションの“練習(授業)”と“練習試合(日常で使う英語)”をせずに、欧米という“試合”に挑むといのは無理があるのではないだろうか。

 “黄金ルート”の2カ国留学をした人が口を揃えて言うのは「フィリピンで留学しといて良かった。」そして、「友達つくりとしては語学学校に行くのはありだが、英語はフィリピンの語学学校の方が伸びる。」と。今でも留学してくれた人と連絡と取りあったり、日本で会ったりするのだが、全員同じように言う。留学エージェントに欧米諸国へ留学をしたいと相談した時に、「フィリピン留学はどうですか?」と言ってくれるエージェントは一体何社あるだろうか。エージェントとしてはお客様の要望通りご案内するはずで、オーストラリアに行きたい人はオーストラリアの学校を勧めるに違いない。これを読んでいただいてる人には、このようにオーストラリアに行ってフィリピンに来る「逆2カ国留学者」にはなってほしくない。私はいきなり欧米諸国へ飛び込む事は否定しない。行きたい人は行けばいいと思う。ネイティブな英語を喋る人じゃない先生から英語を学びたくない!そんな気持ちもわかりますが、“より効率的にそして効果的に”英語を習得したいなら、「2カ国留学」は必ず視野に入れるべきだと筆者は思う。

 

 

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