フィリピン留学のデメリット
フィリピン留学に3年以上携わり、イギリスワーホリを経験した筆者が語る「フィリピン留学のデメリット」
「メリット」について以前お伝えしたが、今回は「デメリット」を包み隠さず伝えたいと思う。
1.「ネイティブレベル」まではほぼ無理。
一般的なレベルの人(*中高と英語の義務教育を受けてきて、英語は勉強してきたけど、喋れるか?と聞かれると喋れない人)がフィリピン留学を例え6ヶ月終えても、「日常会話は問題なく出来るレベル」までは行けるが「ネイティブレベル」までは”ほぼ”無理と言って良いだろう。ここでの「ネイティブレベル」は”発音””イントネーション””ネイティブが使う英語の言いまわしが使えて、理解出来る”そして、日本人が聞いてもこの人帰国子女?と間違ってしまうレベルとするが、ここまでのレベルに達するのはフィリピン留学では難しい。また、<ほぼ>と言った理由は、この「ネイティブレベル」の近くまでは行ける可能性があるからだ。
ネイティブレベルまでには、兎に角、映画やドラマを沢山観て、ネイティブのように発音する練習する事だったり実際にネイティブの英語に触れる事が重要だと思う。授業後の自習時間にこの練習を出来ればいいのだが、宿題や予習復習でなかなか時間を取ることが出来ないし、そもそも文の意味がわからず、真似するまでのレベルに達していない事が大半で、日常会話が卒なくこなせるようになるまで時間を要してしまう。そして、ネイティブの先生がいても圧倒的にネイティブの英語に触れる時間が少ない。時間に余裕がある方はある程度日常英会話ができる時点で、欧米圏に行って、生の英語に触れて慣れた方が成長が早くなるだろう。「フィリピン留学には限界がある」というのは事前に知っておくべきで、ある程度英語が喋れる人は欧米圏にいった方がいい。
そして「英語学習 by MYENGLISH 」はこの“ネイティブの使い回し”を理解出来る手助けになるように発信している。
2.良くも悪くも、フィリピン人の英語は第二言語
フィリピンの第一言語は「タガログ語」で英語は第2言語。日常会話は皆、「タガログ語」を使用する。最も最近の報告では「5歳以上で英語を喋れるフィリピン人は63%程」との結果も出ている。もちろん、フィリピン語学学校にいる講師は試験や面接を通って採用されているので、英語は一般人よりも上手いと言っていいのだが、学校の外に出てみると実際に英語があまり通じないフィリピン人がいることも事実。一方で、ある程度教養のあるフィリピン人はネイティブかと思うくらい、講師よりネイティブに近い英語を喋れる人も中にはいることもまた事実。
ここで大きなデメリットの一つが①にも繋がることなのだが、「リスニング能力の欠如」だ。フィリピン人が優しくわかりやすい単語で喋ってくれる分、2カ国留学で欧米圏に言った際はネイティブの話す速さについていけない。自分の実体験でもあるのだが、イギリスの空港に降り立ち、コンビ二でSIMカードを購入しようとして定員が説明してくれたのだが、(イギリス英語訛りもあってか)全然理解出来なかった。フィリピンでは英語での会話になんとも問題無かったのに…。これが最初の洗礼だった。幸いにも、自分の英語は通じたのでなんとかコミュニケーションは取れたが、この「リスニング」能力はどうしても伸びずらい。これも、①のようにひたすら、自習で英語を聞いて聞き取る練習しかない。しかし、もしフィリピン留学で「聞き取れなかった事を伝えれる英語力」が身についていればどうでしょう・・・?
このデメリットを裏返してみると、お互い第2言語で話してる分、英語初心者が拙い英語を喋ったとしても、なんとか汲み取ってくれる事もあるので良くも悪くもと言ったところだ。そして、フィリピンの国民性もあってか、英語を楽しく教える能力には長けているし、学校ではきちんと講師のトレーニングを行っていたり、定期的に試験があったりと、講師の英語力に教えるほどのレベルがないと言ったことはないと思っていい。
3.フィリピンという国
フィリピンは未だ発展途上国と言って良いだろう。ここは細かく分けてみていこう。
<食事>
3食提供される学校の食事が合わないという人も中にはいる。
こればっかりは完全に個人の舌によるが、全く口に入らないほどではないので安心して欲しい。時には外食したり、日本からふりかけなどを持ってったりする事で“食”は乗り越えられる。
<治安>
日本より危ない。
普通に生活していれば問題はないし、命の危険に合うことは無いが、スリなどの軽犯罪は日本と比べると多い。そして、伝えたい事は海外に日本より安全な国なんて限られてきませんか?ということ。筆者的には、薬をやっているホームレスみたいな人が普通にいたり、小規模のテロ事件が滞在時に起こったり、夜中の強盗に気をつけなきゃヤバイよと現地の人に教えられたりという事があったので、イギリスの方がフィリピンの方が安全だと感じた。治安に関しては、セブやマニラ、バギオ、そして、クラークエリアとまた違うのでここを参考にしてほしい。
<衛生面>
日本より悪い。
先に述べたように、フィリピンは発展途上国、そして東南アジア。レストランのトイレの衛生面が悪かったり、道が舗装されていなかったり、排気ガスがすごかったり。これを受け入れられない人はフィリピン留学は向いていないし、海外の文化に対応する能力が無ければ、そもそもどこの国にいっても日本とは違うわけで、海外には向いていないのかもしれない。そういった方は日本で英会話に通い続ける他ない。
ゴキブリもたまには道でみることもあるし、蚊やハエも日本より虫が多いので、虫が耐えられないくらい無理って人はデメリットになるかもしれない。勿論、寮の部屋に毎日虫が出る!なんて事はないですが。
<WIFI>
日本より遅い。
停電になり使えない時もある。WIFIが使えなくイライラしていたら、これは英語を勉強しに来ているので、携帯をいじる暇があったら単語の一つでも覚えろ!という意味か、とポジティブに捉えるしかない。 LINEは普通に送れるし、 NETFLIXやYouTubeなどの動画を普通にみれるので、許容範囲である。全く使えなかったら、筆者もフィリピンにいる事を選択しないだろう。
海外に出て気付く。日本は素晴らしい。日本にいたら何一つ困らない。全ての面に置いてグレードダウンするに決まっている。
*アジア人ばかり?
ある記事で「アジア人しかいない。」と書いてあったのですが、デメリットなのかは正直わからない。英語はただのコミュニケーションの道具の一つであって、他国の人と共通言語の英語で喋るために勉強しているので、例え会話相手がアジア人だろうがヨーロッパ人だろうが関係ないのでは、と思う。寧ろ、同じアジア人の方が文化的に共通する部分が多いので、初めて海外出る人はメリットになるのではかと。
結論
〜筆者がこのデメリットの記事を書いて、一番伝えたい事〜
フィリピンからイギリスに行って思った事は、色んな国籍の人がいて、それぞれ特徴や英語の癖のがある。フランス人、イタリア人、アフリカ人、アラブ系の人、そして同じアジア人の人たち。究極の結論は、それぞれどこの国の出身だろうが英語を使う。それが例えネイティブのような発音じゃなくたって、文法が間違ってたって、みんな自信を持って英語を喋るのだ。それがコミュニケーションであって、日本人でよくある、「間違えを恐れて英語を喋らない」は世界に出たら通用しない。フィリピンの訛りがどーのこーの言う人は海外に出ていない人が言うセリフだと斬らせて頂きたい。
フィリピン留学は「ネイティブみたく喋れるようになるところではなく、英語をコミュニケーションの一つの道具として使えるようになるところ」だ。上にあげた、デメリットを含めても私は「メリット」が勝つと信じている。
人生一度きり。悩んでるくらいだったら海外に一回出てみよう。そして、最初の選択はフィリピン留学であるべきだ。
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